- 色字(Grapheme-Color)とは
- 色字とは『文字に色が見える』という共感覚の一種です。→共感覚とは
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- 例えば、 「アルファベットのA、B、Cを見ると色が感じる」 や、
あ、き、もなどの 「平仮名や片仮名を見ると色が見える」 など、様々なタイプの色字があります。 - 前者はアルファベットのみを母語の表記に用いる欧米の共感覚である場合は多いです
- 後者はかな・漢字・アルファベットを併用する日本人であっても、多くの日本の共感覚者は、かなやアルファベット(表音文字)に対する共感覚のみを訴え、数万もある漢字の全てに色が見えると訴える人は極めて稀です。
さらに、形が異なるひらがなとカタカナとでは、読みが同じであれば(「あ」と「ア」など)同じ色に見えると訴える日本人共感覚者がほぼ100%です。 - 上述ビデオの日本人色字者は他の漢字に見える色のリストがこちらへ
様々な色字共感覚の有名人がいます。
詩人のアルチュール・ランボーは、「A は黒、E は白、I は赤、U は緑、O は青」で始まるソネット『母音』を残しており、しばしば共感覚の証拠とされます。
作家のウラジーミル・ナボコフは色はアルファベットの形ではなくその音に結びついていたようで、例えば英語の a は「長い風雨に耐えた森の持つ黒々とした色」でフランス語の a は「つややかな黒檀の色」だとしています。- 文字と色の共感覚を用いた芸術
- 色字共感覚をテーマにした小説や絵創作が結構あります
- 下の動画は小説「涼宮ハルヒの憂鬱」に書かれた曜日と色の共感覚が表れています。